結核病院(結核療養所)は、5つの病床(精神病床、一般病床、感染症病床、結核病床、療養病床)のうち、結核の患者を入院させるための結核病床が80%以上を占めるものをいいます。 医師・看護師の人員配置、設備などに一定の基準が設けられており、人員配置では、医師は入院患者16人に対し1人、看護職員は入院患者4人に対し1人、薬剤師は70人に対し1人という基準が設けられています。 結核病棟には2種類あり、治療早期で排菌量の多い患者さんが入るハイリスクエリアと、 治療により周囲への感染力が低下した患者さんが入るローリスクエリアがあります。ハイリスクエリアのことを隔離病棟、ローリスクエリアを一般病棟と呼ぶ病院もあります。 明治から昭和にかけて、「国民病」などと恐れられた結核も、国を挙げて予防や治療に取り組み、罹患率・死亡率は激減しましたが、新しいタイプの結核や人々の関心の低下などから、結核の減少は鈍化しています。日本の結核罹患率は人口10万人あたり約21人であり、10人以下となっている欧米先進国に比べまだまだ罹患者は多く、世界の中で日本は、中蔓延国と見なされており、依然として日本最大の感染症とされています。